インプラントの痛みや腫れ

インプラント治療で痛む場面とは？

手術時に麻酔の注射針を刺す痛み

局所麻酔を行うため、インプラントの手術自体は、痛みはほとんどありません。しかし、麻酔の注射針を刺すときに痛みは起こります。また、途中で痛み止めの麻酔が切れてしまうこともあります。痛みに敏感な人は、麻酔をしっかり効かせてもらうよう、事前に医師に伝えておくようにしましょう。クリニックによっては、針を刺す痛みを軽減するために表面麻酔を塗ってもらったり、麻酔薬を人肌に温めてもらうことも可能です。

外科手術後2～3日間の痛み・腫れ

手術後は、抗生物質や痛み止めの薬が処方されます。それを服用することで、痛みをあまり感じずにすむということも多いようです。しかし、埋入本数が多かったり、骨移植の範囲が広かったり、同時に抜歯を行ったりすると、痛み止めが効きにくいことがあります。また、埋入本数が少なかったり、骨造成を行わない場合は、術後の腫れも少ないようです。腫れは術後2日目をピークに徐々に落ち着き、1週間程度で元に戻ります。

抜糸時の痛み

インプラントの手術後、1週間から10日ほどで、歯茎を縫った糸を抜きます。抜糸は、チクチクとした痛みで、ちょっとした違和感程度に感じる人もいれば、辛いと感じる人もいて、個人差があります。歯茎を縫い、糸がある間は、突っ張ったように感じることもありますが、抜糸をすれば、こうした突っ張り感はなくなります。

インプラントの痛みや腫れを抑えるには

痛みや腫れが少ない治療法を選ぶ

ドリルを使わず、極細の針を使って骨の表面に小さな穴を開け、その穴を少しずつ広げてインプラントを入れるOAMインプラントや、メスを使って歯肉を切開するのではなく、歯肉に小さな穴を開けてそこからインプラントを埋入するフラップレス手術などの治療法であれば、痛みや腫れ、出血を軽減することができます。

電動の麻酔注射器を使用する

痛みに敏感な人にとっては、局所麻酔の痛みも気になるもの。麻酔の痛みを和らげるには、麻酔液をゆっくり、一定のスピードで注入することがポイントになります。電動麻酔注射器を使用することでスピードのコントロールができ、麻酔注射時の痛みを抑えることが可能になります。

静脈内鎮静法で寝ている間に治療する

局所麻酔によって痛みは軽減できても、手術への不安や恐怖心を消すことはできません。不安や恐怖心が大きい場合、鎮静剤を点滴で注入する静脈内鎮静法を用いることで、不安や恐怖心を取り除き、リラックスした状態で手術を受けることができます。意識が完全になくなるわけではなく、眠っているような、ウトウトした状態のうちに、手術を終えることができます。